体育教室で進級できなかった日|悲しみに寄り添う親の声かけ

体育教室では、できる・できないが結果としてはっきり出ます。
初めて進級テストで「不合格」になったとき、子どもがしょんぼりする姿を見ると、親として胸が痛みますよね。
「どう説明したらいいんだろう?」「もうやりたくないって言い出したらどうしよう?」——
そんな迷いとともに、わが家にも「進級できなかった日」が訪れました。

体育教室のテストと進級バッジ

通っている体育教室では3か月に1度テストがあります。
技に合格すると進級バッジがもらえ、次のステップに上がっていく仕組みです。

最初のうちはケンケンや前転などのやさしい技が多く、テストのたびに「できた!」「もらえた!」と、達成感を感じていた子ども。
バッジはまさにがんばりの証であり、モチベーションそのものでした。

初めての「もらえなかった日」

ある日、跳び箱4段の開脚跳びのテストで、初めての不合格。
もちろん技としてはまだ完成しておらず、判定に異論はありません。

テスト後、先生が合格者に順にバッジを渡していくなか、バッジを受け取ろうと手を伸ばしますがもちろんもらえずキョトンとするわが子。

先生もまさか「合格/不合格」や「不合格=バッジをもらえない」の概念が理解てきていないとは思わなかったのか、不思議顔をしている子に説明もないままレッスン終了。

「なぜ自分だけもらえないのか」がわからず、首をかしげながら私の方に戻ってくる姿を見て、胸がきゅっと痛くなりました。

悔しさではなく、ただ「もらえなかった悲しみ」があふれているのが分かるから。

親の声かけが、次の一歩を左右する

そのとき、どう説明し声をかけるか。
ここが一番悩むところでした。

私「バッジもらえなくて悲しかったね。」
子「うん」
私「技に成功したらバッジがもらえるんだよ。今日は練習してきた技、成功した?」
子「ちょっと成功しなかった。」
私「どうすれば成功しそう?」
子「バンって飛ぶ。」
私「すごいね!よ~くわかってるね!!次のテストの時はできそう?」
子「う~ん、頑張ってみる!」
私「頑張ろうね!もう少しで成功しそうだったからね!」

少し冷たいかもしれないけれど、事実を伝え、自分自身で成功へのヒントを見つけ出せるように。楽しいだけだったレッスンが、楽しいだけじゃなく「目標に向かって練習するレッスン」に変わった瞬間でした。

この声かけがベストだったかは正直まだ分かりませんが、子どもなりに一つ成長を見せてくれたと思います。

悲しみを経験する意味

初めての「もらえなかった日」は、親にとっても試練ですが、この経験は、子どもにとって大切な「気づきの始まり」でもあります。

悲しさの中で「もっとやってみたい」という気持ちが芽生えるかどうか——
そこを育てるのは、親の接し方次第。
泣いて終わるか、次につながる一歩にできるか。
一見小さな分かれ道ですが、ここでの声かけが習い事への向き合い方を変えていくのではないでしょうか。

まとめ|悔しいよりも悲しいを理解する

幼児期の「進級できなかった」は、まだ競争や結果の概念を理解する前の「悲しみ」の体験。
それをどう受け止め、どう支えるかで、その子の「挑戦する気持ち」が決まります。

親の言葉は、子どもの努力を照らす小さなライト。
「できなかったね」だけでなく、次に向けてどうしたらいいのか導くことで、子どもの中に「次はこんな風にしてみよう!」という明るさが灯ります。